◆◇◆ 秋の訪れ企画・温泉気分な夕暮れ ◆◇◆



9月某日(日)

今日は夏の間、(あんまり暑いので)作りかけでほったらかしにしてあった
フントの小屋(←レニにずっと責められてた)と、
近いうちにやってくる予定のチャボのつがいの小屋を建てた。

一日仕事だったので、もう夕方近くになってしまった。

・・・近所の家から、夕飯をつくる包丁とまな板の音が聞こえてくる。
今日の夕飯は何だろうなぁ・・・。
今日はレニの当番だけど・・・。

そんなこんなを考えてたら。


庭にたらいを持って
レニがやって来た。

・・・ちょ、ちょっと
何するつもりなんだい、
レニ!?


なになに、
「往く夏を惜しんで
今年最後の行水」
だって?

隊長も汗くさいし
カンナ屑だらけだから
次入れって?

ごはんはそれから?
・・・って・・・
レニ・・・。
・・・はいはい。

湯加減は少し熱めに
しておいてくれよ。


「こうやって外で汗を流してると、
熱海の露天風呂を思い出す」
とレニは言う。

・・・あの時の
レニを見るまで俺は、
レニの事を「男の子」とばかり
思っていたんだっけ。

・・・それが今では
レニと所帯を持っている。
考えればすごい事かも知れない、
とひとりで苦笑した。

レニはそんな俺を見て
不思議そうな顔をした。


それにしても。

今更ながら、
レニの体は美しい。
その白い肌には傷ひとつ、
黒子ひとつ無い。

更に
行水で温まった
レニの肌は、
透ける様な白さから
次第に淡い薔薇色へと
色を変える。


太陽のひかりに照らされた
レニの肌は、
夜、スタンドの
わずかな明かりの中で見る
彼女の肌とは
また別の美しさがある。

見慣れている筈の
ものだが、
余りにも愛おしくて
レニの華奢な体を
抱きしめたくなる。


レニの体は
ちいさく、ほそく。

抱きしめると、
脆い硝子細工のように
砕けてしまうのでは、
という危惧を抱く。

しかし最近では、
少しづつ体の線が
ふっくらとまろみを
帯びてきて、
だんだん「少女」の体から
「大人の女性」の体へと
なりつつあるようだ。

・・・ちょっと
惜しい様な、
惜しく無い様な。


もう少しレニが成長したら、
子供をつくることを
考えてもいいかな・・・。
やっぱり最初は女の子がいいなぁ・・・。
レニそっくりの、ゆるやかなクセっ毛の。

目に入れても痛くないんだろうなぁ・・・。



・・・・・・。

・・・え?何?
晩ご飯の支度があるから、
もうあがるって?
う、うん、判った。
今日の晩ご飯は何?
え?内緒?ふ〜ん・・・。

俺がいろいろ考え事を
している間に、
レニはすっかり
汗を流していたらしい。


あがったと思ったレニが、
縁側まで戻ってきた。

なになに、
いっぺんコレがやりたかったって・・・?
・・・誰にそんな事教わったの・・・。
え?加山?(あいつヘンな事を・・・。)




でも、
ぱんつ一丁で
コーヒー牛乳一気飲みの
レニは、
かわいい・・・
掛け値なしに
可愛い・・・。
(俺って馬鹿か?)


レニは縁側で
ちょっと涼んで、
戻っていった。

・・・・・・。
レニはまだ無邪気な
こどものようで。
俺とレニのこどもは、
まだずっと
先の事かも知れない。

・・・それで。


レニが内緒にしていた「今晩の夕ご飯」はこれだった。

・・・いくら俺が好きだからといってもねぇ・・・。
「好きな物を食べさせたい」っていう気持ちは判るけど。
ま、いいか・・・。

明日は俺がカレーでも作るかな。


おまけ。



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