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織姫が熱心にピアノを 練習しています。 でも、何だか様子が いつもと違います。 「・・・だめでス・・・ どうしても上手く 弾けませン」 |
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と、そこにノックの音。 「織姫、入るよ。」 |
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レニでした。 「どうしたの。 いつも同じ所で ひっかかってるけど。」 「・・・聴いてた でスか・・・ 何だか・・・ ダメでス・・・ 曲が自分のものに なってくれないの でス・・・」 |
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ぼくが見ててあげるから。 さ、 もう一度弾いてみて。」 レニに促されて、 織姫はまた 弾きだしました。 |
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ゆるやかに・・・ 情感こめて・・・ そう・・・。」 レニがきめ細やかな アドバイスをします。 美しい音色が辺りを 満たしてゆきます。 |
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向こうでは、 織姫のピアノの音色が 心地よいせいでしょうか、 レニにくっついてきた フントが気持ちよさそうに 眠っています。 ・・・あれ? |
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ソファーの上に、 レニの バイオリンケースが・・・。 ・・・何だかレニは、 最初から織姫と 演奏するつもりで 部屋を訪れたみたい ですね。 |
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帝劇内を優しい音色が包む事でしょう。 おしまい。 |
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