さくらだ!
いきなりだったので、ボクはびっくりした。

「やっとあんまり散ってない木を見つけたよ。どうだい?」
さくらに見とれてるボクの横で、隊長のとても穏やかな声がひびく。


「ほら、レニとは
葉桜の季節にしか会って
ないだろ、
だからどうしても二人で
花の桜を
みたかったんだ。

でも、
やっぱりちょっと
遅かったかもな・・・。」

隊長は申し訳ない、
って顔をした。

でも、ボクは
その気持ちだけで
十分だった。



さくら・・・
学名・Prunus subgenus Cerasus
分類・バラ科サクラ属の落葉高木、
または低木。
分布・北半球の主として温帯に広く
分布する。
別名・夢見草、徒名草、挿頭草、
吉野草など・・・

なんて事を以前のボクなら
言っていただろうけど、
今のボクは、この花を見て

「・・・綺麗だ」

って思えるようになった。

確かにボクは、
隊長の言う通り「少し変わってきた」
のかもしれない。

・・・その変化が自分でも
少し怖くもあるし、
嬉しくもある。


隊長、またいろんな所に
行ってみたい。

「俺も是非
そうしたいな」

今度は織姫やフントと
一緒に行こうよ、
と言うと、
隊長は少し困った顔をして、笑った。


どうしてだろ、
織姫達も行った方が、
賑やかでいいと
思うのに。


・〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・


「・・・ふ〜ン、
私たちを
置いてけぼりにして、
おみやげは
ノロケ話だけ
デスか?」

織姫がむくれてる。

・・・ごめん、
ボクだけ楽しい
思いして、
悪いと思ってる。

これ、おみやげの
おまんじゅう・・・。
中は桜色のあんこ
はいってるって・・・。
これで機嫌
直してよ・・・。

二人でお茶にして、
仲直りした。



隊長、次は
どこに連れて行って
くれるの?


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