ドールズ・パーティ13 参加記録

(或いは「横濱工房・(ゆっくり・のんびり)再起動」)

(2005年8月8日UP)



■ドールズ・パーティー13 2005 in Spring
 開催日時:2005年5月3日(火・祝) 10:00〜16:30
 開催場所:東京ビッグサイト 西3・4ホール
 主催:株式会社ボークス ドールズ・パーティー事務局


さて、昨年のイベント展示(ドルパ12)では、
ある事情から「ドールもの」に対するモチベーションが低下しまくったままでの参加となり、
浮上できないまま終了→年越し、と相成り、わたくし的には惨憺たる状況でした。

このままではいけない。

只でさえ運もコネも何も持たない上に、引っ込み思案でなかなか表に出られないながつき、
こんな事をしていたら、やりたい事も出来ないまま、悶々としつつ、
すぐに「棺桶に脚突っ込むようなお年頃」になってしまいます。
もっと、図太く、図々しく、無神経に!
逞しく、強くならなければ!!

例え失敗したとしても。
人々の無神経さ・無理解に接しても。
或いは理不尽さに悲嘆に暮れようども。
「自分の好きなことを表現する」のはやめられません。
ネット上で作品を発表していて、
ただの無責任で気まぐれな意見を投げかけられたり、
悪意を込めた評価に縛られて自家中毒を起こす位なら、
生の評価を得られる「表に」出るべきです。
(勿論、生であろうとなかろうと、「他人の評価」『だけ』に縛られるのも愚かではあるのですが。)


そういう考えもあり、明けて2005年は
「(ながつきにしては比較的)表に積極的に出よう年(別名:『横濱工房における露出年』
←何だかイヤラシイ)」とひそかに心に決めた年でありました。
「表に出る」というのは、今回のドルパでの展示もそうですし、
その他、普通の同人誌即売会やネットイベントへの参加、ハガキ投稿等が挙げられます。

そう心に決めていたのにもかかわらず、今年はいきなり2月に入院となり出鼻を挫かれ、
挙げ句、もう1年の約1/2を経過(※「ドルパ13」イベント当時)してしまっていますが・・・。
ま、なるようにしかなりません!!
気の向くまま・やりたいと思ったことを・やれるだけのことをするまでよ!!

そんな訳で、いつもながらのドルパ13、極・局地的レポートをお送りします。

■今回の目標。

 ・携行物の軽量化・コンパクト化
 ・展示資材は殆ど手持ちの在庫で何とかする(緊縮財政の為)
 ・小道具の少ない「お手軽展示」でも、ある程度の空間的ボリュームを出して見栄えのする展示にする
  (「ドルパ・ホームタウン東京2」で手に入れた、「十六夜」さんの天使の羽である程度のボリュームを、
  そして「ドルパ12」展示でも使用した「シフォンプリーツ」をたっぷり使う事でゴージャス感を出す)
 ・「ドルパ12」では、シフォンプリーツが透け過ぎて底の嵩上げ台まで透けて見えてしまったので、
  その点が見苦しくならないように気を付ける

・・・等々。
リハビリですので、余り気張らないよう、「なるようにしかならん」という
「ユルい」スタンスで取り組む事にしました。

■イベント当日(朝)。

8時40分頃、りんかい線・国際展示場駅到着。
改札口付近は、かつて経験した事の無いほどの混雑ぶり。
どうやら「コミックシティ」も同日開催だったらしく、その為にこの混雑になったようなのですが、
人と待ち合わせの為に、改札付近でカートをどかどか置きながら滞留しているのは迷惑この上ありません。
はっきり言って邪魔です。

今まで、ドルパや宝島マーケット開催時はこういう事は全く無かったので、
ここにたむろしている方々の殆どは、同人誌即売会イベント系の方々とお見受けします。
(カートの荷物も、印刷屋系の物が多いし。)

(自分も含め)「オタク」という人種は、只でさえ「一般人」から白眼視される存在なのだから、
少なくとも「余所様に迷惑をかけない振る舞い」には細心の注意を払うべきだと思いますが、如何でしょうか。
否、例え「オタク」であろうとなかろうと、迷惑をかけないようにするのは人間として当たり前、ではないかと。


・・・帰りもこの調子だと堪らないので、人波掻き分け、帰りの分の切符を購入しておく事にしました。

そして、会場に向かいます。
相変わらず凄い人出です。

「このたくさん人の何割かはドルパに行く人なんだなぁ、ドルパもメジャーになったもんだ、ボークス様々だなぁ。」

等々と思いを巡らせつつ、建物に入りますれば。

・・・殆どの人は東ホールに消えて行くではありませんか。
西ホール(ドルパ開催場所)に向かう人々は、そうたいして多くありません。

苦笑い。

幾らボークスが

「ウチが!ウチが一番!!ドールブームの立役者なんですよ!
アメリカの雑誌にも載りました!!
SD素晴らしいでしょ、余所のお人形はマネっこしいですよ!!」

と、えげつないまでに騒いでも、巷のオタクから見れば、
まだまだ「ドールもの」なんて興味の対象外なのです。
ボークスさんも、もう少し「謙虚な心」をお持ち下さるよう、切に願います。
(確かに物事を切り開いていくには、いくばくかの「傲慢さ」というのも必要ではありますがね。)

 心の中の自我を抑えることのできぬ者ほど、
 自身の驕慢な心のままに、
 隣人の意志を支配したがるのです。

                      ゲーテ『ファウスト』



9時頃、ドラ軍曹様&元締め様とディーラー受付にて合流、会場入り。
今回も居候展示させて頂く事になります(いつも有り難う御座います)。

西3・4ホールはビッグサイトの4F部分になるのですが、ここでのドルパ開催は初めてで、
ディーラー受付場所が高くて見晴らしの良い場所で驚きました。
ドラ軍曹様によると、

「コミケじゃいつもコスプレイヤーが撮影会している場所」

だそうで。知らなんだ。


9時過ぎ。
ブースにてセッティング開始。

「ドルパ11」あたりからずっと考えているテーマであり、
また、今回の目標のひとつでもあるのが、
「如何にイベントに持っていく資材を少なく、軽量化するか」。
いつも荷物が多くて重くてヒーヒー言っているながつき。
あれやこれやの飾り付けをしたくとも、資材運搬手段が電車で、
更に一人でちまちま持っていける荷物には限界があります。

そこで今回は、「今までのイベント参加史上・最軽量」を目指して資材をチョイス。

展示に必要な生地類は、薄くて軽いシフォンプリーツを前回に引き続き採用。
シフォンプリーツの下に「透け防止」に敷く布も、
前回は白ベロアの1メーターカット&2メーター半位あるのを使いましたが、
かなりの重量と嵩になる為、一部を白のイラストボードに切り替え、軽量化を目指しました。
ボードだったら、もし面倒になったら帰りは半分に折って会場に捨ててこれます
(ボードだから生地より安価とは言っても、勿体ないのですが)。

観客の視線の高さに合わせる為の上げ底台としては、
2004年の「星のかけら2」では、流し下の整理ラックのようなものを
使っていましたが、意外と重い為、使用を中止。
代わりに「ドルパ11」からスタイロフォームの5センチ厚ボードを複数枚使うようにし、
重さに関しては充分クリアしています。これも引き続き採用する事に。

以上の工夫から、今回はだいぶ携行物が軽量化されましたが(カートに積んだ資材入れの段ボールが
スカスカ動く位に)、代わりに「スタイロフォームやボードによる荷物の嵩高化」が新たなネックに。
でも、「荷物が持ちきれない」量では無いので、まぁ良しとします。


そんなこんなでセッティングは続いています。
敷く布の順番に手間取り、30分経過。

シフォンプリーツのしわの表情の微調整と、端布の始末に手間取り、更に20分経過。
端布の処理は、
 ・いつも面倒なのと、
 ・当日セッティング時間が無いのと、
 ・いい方法が思いつかない、
の三重苦で毎回ベストな方法が無いままに適当に済ませてしまうのですが、
やはり「少し考えないといけない」と反省。
何かいい手は無いものか、と考えるのですが、恐らく根本的な原因は、
ついたて等のディスプレイ資材に対して、適正な長さの生地では無い(長すぎる)事ではないかと考えられます。
生地はイベント時のディスプレイだけでなく、
普段の撮影にも使い回ししていますので(寧ろこちらがメイン)、
展示用ついたてに合わせて切ってしまう訳にも行かず。
むーん。


その間、恒例ボークス社長の前説やらカウントダウンがあり、開場となりました。
それでも私は、まだ微調整に手間取っています。
同じ頃、もしくは私より後に準備し始めた他ブースは、
(当然)もうセッティング終了してお客さんを迎えています。

・・・もしかして、私の飾り付けはのろいのか・・・?
・・・確かに考えながらセッティングしているので、のろいはのろいんだろうなー。

けれどどんな場合でも最低1時間位はかかるし、まして急いでやっても自分が気に入らなければ
何にもならない、と気を取り直し、10時20分過ぎ頃にようやく完成。

■当日のディスプレイはこんな感じでした。

ディスプレイ全景

今回の全景。

シフォンプリーツにチュール、
上げ底隠しのボア生地。
全て白で統一。
生地の表情も
「軽くてふわふわな感じ」
に纏めました。

ディスプレイ・アップ。

ディスプレイ・アップ

卵を大事そうに抱きかかえてあたため、生まれ来る命を待つ天使なレニと、
その誕生を祝福するべくやって来たトリンピー(※)な大神隊長。
そしてその瞬間を見守る「青い鳥」たち。

蔦なぞ配置して、「初夏の爽やか」感溢れるディスプレイになっていますが、
当初案では、卵の殻を破って出て来たばかりの、まだ羽毛が乾いていない雛のような、
「ドロドロの体液・粘液まみれで濡れそぼっているレニ」というものでした。
体液は、洗濯糊でスライム状の物を自作して使おうかと画策していたのですが、
肝心のレニが入る位の大きさのオストリッチの卵が手に入らず(輸入物で入荷時期未定の為)、
このプランはおじゃんとなりました。

(※)トリンピー=下着メーカー・トリンプ社のコーポレートキャラクター。
トリンプはもともとドイツの企業だそうで、おぉ、それならレニにピッタリだ!
ドイツ娘がドイツの会社のブラをその貧乳に(以下略)。

花びらはピンクのも
手持ちがあったのですが、
「白くて軽めの生地+白い羽散らし」と
甘々チックなので、
ここはブルーの物を散らし、
少々辛口に引き締め。
ブルーはレニの
イメージカラーでもあるので、
結果、それで正解。

金色ワイヤーのうねうねは、
トリンピー隊長の浮遊を助けると共に、
「額縁的装飾」と「空間埋め」の
役割を果たします。
アールデコとか、アールヌーボーっぽく。
もう少し正円ぽく
曲げられたら良かったのですが、
なかなか上手く行かないし、
時間も押していたので諦めました。
ぶらぶら揺れる隊長とレニ

話をするレニと隊長

中でこつこつ、
殻をたたく音がするよ。
もうすぐだね。
どんな子が生まれるかな。

卵を見守る天使レニたち

生まれてくる子に
幸いがありますように。

トリンピー隊長アップ

トリンピー大神隊長、
アップ。
どこら辺が大神かと言うと、

・頭の毛ボサボサ
・お尻も前も
出しっぱなしな所が
 ながつきの描く
ミニ隊長な感じ

・・・こんな所。

赤い目がアルビノみたいで、
快・不快が別れる所では
ありましょうが、
私は好きです。

可愛いぞ。

■イベント当日(昼)。

11時20分頃から、お買物放浪の旅に出ました。

ドルパはSDのお洋服販売がメインなので、余り買い物には期待しておらず、
寧ろ「MSD用のもので1/6に転用出来る物があればめっけもん」程度の腹づもりで会場を回る事に。
また、お洋服や小道具を購入しても、最近はそれを使った「作品アップ」の頻度が落ちているので、
「次から次へと物を購入させて頂いても、それを活用出来ないのは失礼なのでは」という考えもあり、
『やや買い控え』モードで行動します。

・・・会場を回っても回っても、やはりこれといっためぼしい物が有りません。
食玩の欲しかったのを1、2点買い求め、後は「荒月堂」さんで1/6障子を注文した位。
総額2000円少々で買物終了。
ドルパで使ったお金、過去最安値を記録。

後はお馴染みさんのブースに挨拶に伺った程度。
「『十六夜』さんが参加するかな〜?」と期待していたのですが、参加されてなくて残念でした。

居候ブースに戻ると、留守中に檸檬児様が「ジェニーズクラブ」の創刊(準備?)号(←1986年発行!)を
「参考に」という事で貸して下さったそうで(有り難う御座います)、ひと休みしながら拝見。
誌面の作りも、紙の質も、『往年のお洒落オンナノコ雑誌』である「オリーブ」を彷彿とさせる出来です。
暫くして檸檬児様がお見えになったので、お礼と共に本をお返ししました。
イベント参加しても、なかなかこういう「情報交換」というのは滅多に無いので、有り難かったです。


15時過ぎ頃だったでしょうか、ブースで休んでいると、
「写真いいですか」という方が数名。
「まさかうちのじゃ無いだろう、隣りのドラ軍曹様&元締め様のディスプレイの事だろう・・・。」
と思い、「ぽけー」と呆けていると、それでもまだこちらをじっと見ていらっしゃる。
「もしや?」と思い、レニディスプレイを指さし、
「これの事ですか?」とジェスチャーすると「そうです」と頷かれる。

わー・・・。
こういうのがディスプレイやっていての、最大の醍醐味です。
素直に嬉しいです。有り難う御座います。

前回のドルパでは、モチベーション低下で気分がヘコんでいたり、
買物で外回りしていた時間が長かった事もあり、
来場者の反応や、誰かに撮影して頂けたか等が確認できないままでした。
その事が、自分の創作(展示)活動への自信を(更に)失わせる、という悪循環を引き起こしていました。

そんな傷を引きずって今回も、

「今日もどうせ誰も見てくれないんだ・・・(←ヘコみ気分MAX)。」

と思っていたので、この「写真いいですか」は、とても嬉しいお申し出であり、また、
「自分のディスプレイもまだ捨てた物じゃ無いんだ」と、ちょっと自信を取り戻せた出来事でした。
そう、それはまるで、バンド活動が上手く行かなくて自信を無くしていたクィーンメンバーが、
久しぶりに「LIVE AID」で聴衆を前に演奏し、熱く、大きな手応えを感じ、
自信を取り戻した時のような・・・。

・・・ドルパに参加した甲斐があったというものです。

■イベント当日(夕方)。

今回のドルパはいつもと違い、「16時30分迄」と30分長いのですが、
私は片づけるのものろいので、16時過ぎあたりから片づけを始めることに。

片づけが終わって撤退した時は16時半を少々過ぎていましたが、
「これで閉会します・有り難う御座いました」的なアナウンスが無く
(もしあったにせよ、「気が付かない」程度の物でしか無かった)、
「あれ?いつの間に終わったの?」という感じでした。

帰りの駅までの道すがら、

「次のドルパ開催日はまだ決まって無いんですけど、どうするのかねー。」
「7月は『I・Doll』で8月はコミケで絶対ぶつけられないし、
9月にまた『I・Doll』で10月に『ドールショウ』だから、冬まで無いかも。」
「ホームタウンドルパっていう手もあるかも知れませんねぇ。」

等々、次回のドルパ開催日に関して話をしつつ、
ドラ軍曹様&元締め様とは、りんかい線の駅でお別れしました。
お二方、今回もお疲れ様でした&有り難うございました。
(今、ふと思ったのですが、「次回開催はボークスの新商品開発具合で決まるんだよなぁ」と、
イジワルい事を言ってみたり。)


今回は、(ちょびっとですが)自信を取り戻したり、嬉しい事があったりで、
収穫があってよかったです。

(おしまい。)

消火栓メカ沢

* おまけ。 *
ビッグサイト1Fアトリウムにある消火栓。
ピンキーのリペイント等ばかりしていたので
これの上部がMr.カラーの蓋に見えて
仕方ありません。

茶筒な所がメカ沢。


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