無防備だったレニは、
あっという間に大神に組み敷かれた。

隊長!!何のつもり!?

だから、「夕べの続き」を、さ。

大神は口の端に余裕の笑みを浮かべながら答える。

ゆうべ・・・の・・・

そこまで一人呟いて、レニは初めて意味を理解した。
レニはたちまち顔中を、耳朶に至るまで真っ赤に染めあげる。

た・・・たいちょオッ!!
こんな明るくなってるのに・・・冗談でしょう?
そんなの・・・恥ずかしいよっ・・・!!


 「冗談」
 なんかじゃないさ。
 明るい方が、
 レニの事 よく見られる
 だろう。
 「隅々まで」、さ。

 暗がりで見るレニと
 違って、
 またそれも一興かと
 思うけど、な。

 
たいちょおっ!!

 ・・・完全にレニは
 大神のペースに
 はまっていた。


 どれどれ、
 こうやって
 シーツで隠せば
 恥ずかしくないかな。

 
そ、そうゆう
 問題じゃない!!


 大神は続ける。

 ・・・それに引っ越して
 俺達二人だけだから、
 もう気にしないで
 声出しても
 「大丈夫」だよ。

 
だからそうゆう
 問題じゃ・・・
 ぁ・・・っ・・・

 耳元で囁かれ、
 レニの体は
 少しずつ 
 「ざわついて」きた。
 それでも必死に
 抗議を試みる。


・・・レニは咳払いをひとつすると、
仕切直しをするように早口でまくし立てた。

だからね、そうゆう問題じゃ・・・な・・・くってぇ・・・!
あぁっ!!
んぅ!!だめぇ・・・だめだってば、隊長!
・・・は・・・ぁ・・・んんっ・・・

レニの口は大神のキスで塞がれてしまい、言葉の続きは途絶えた。
レニの懸命の努力も、水泡に帰した。


大神のキスはレニから体中の力という力を失わせる。
レニの体は、四肢の先まですっかり「とろん」としてしまっている。

最早 大神に抗う力は無くなっていた。


そして、その代わりに
胸の奥辺りからだろうか、くすぐられるような、
甘く、熱い疼きがじわじわと湧いてくる。
それがレニの体に行き渡ってゆく。

そう、それは夕べレニが味わった、
「至福の感覚」の前奏曲なのかも知れなく。


レニの理性は、「ある種の」感情に置き換わっていった。


「続き」、する?

レニはまともに大神の顔を見る事ができず、
視線を外して答える。

ん・・・・・・。

・・・・・・「して」・・・。

暫しの沈黙の後の微かな返事には、
「いつもの」レニには見られない、
甘えたニュアンスが含まれていた事を、
大神は聞き逃さなかった。

「了解」

大神はわざと「いつもの」レニの口癖を真似して
おどけてみせる。

たいちょ・・・ッ!!

レニは少し口を尖らせて、
はにかみながら怒るマネをした。


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